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のぼうの城 【映画】

昨年の今頃のことでございました
あ、昨年の今頃よりもうちょっと先のことでございました

うちの水道管が凍結して破裂して
そのとき家にいなくて
部屋の中にもう水神が出てきそうな勢いで
水浸しになったのでございます

関連記事
年の瀬ですの~
正月はやっぱり

あ、別に読まなくていいです
転載するんで
ははは

>年の瀬の今日この頃いかがお過ごしですか
>わたくし、水攻めにあいまして
>もう背水の陣でおぼれまくりました
>背水の陣なのにおぼれる
>はい、おわた
>むしろ排水の神

>あ、不在間に水道破裂して水攻めにあいまして
>ふとんも床もびしゃびしゃ
>ふくも
>なんかいろんなものがびしゃびしゃ
>家財道具もびしゃびしゃ
>米櫃にも水がはいってうるかし十分すぐ炊けるよ!←炊かないけど
>飛車成金で詰み
>そんな最中にミッションインポッシブルをみて楽しんでいました
>IMAXすげーーー!

>強制的にすごく家がきれいになりました
>新しい気持ちで新年を迎えます!

>うちは正月あけまでずっと鍋
>それかストーブでスルメ焼く
>ソーセージも目玉焼きもやけるよ

>なぜなら昨日、ガスコンロが点火しないことに気が付いたから
>さらに電子レンジが壊れていることに気づいたから

>秀吉めがーーーー!

>高松城水攻めのときの城主の気持ち


>ああでも濡れてないって素晴らしいね!



だから(だから?)
わたしわかるんです…

水攻めの恐ろしさがっ
おそろしいいーーー
秀吉めがっ!


いままでみた城関連映画
わたしがみたもの
・火天の城
・築城せよ!
・のぼうの城

この中で一番好き

いや~「築城せよ!」もかなり好きなんだけど
だって城主を片岡愛之助さんがやっていて、
この殿のために築城したいっ!って気持ちになる
関連記事「築城せよ! 」

派手さというか盛り上がりで「のぼうの城」かなあ・・

のぼうさま役の野村さんはさすがの舞ですし声ですし存在感ですし
あと佐藤浩市のかっこよさが異常だから


しかし一番、自分の中でこりゃぴったりと思ったのは
石田三成だったのでした

わたしは武将で黒田官兵衛と島左近がすきなのですが、
島左近も石田三成を助けてやるわけですのよ
山田さんがやってた大谷吉継も、なんだかんだで石田に力を貸すんだよねえ
本当は関ヶ原やりたくなかったみたいなんだけどねえ
そういう、人に助けられる力があって、ちょっとばかというか
なんというか


歴史は書いたもの勝ちだから
詳細って本当のところはわからないし、
フィクションはフィクションだよね

でもさ、
東西に分かれた天下分け目の戦争で
石田三成側についたってこと
意味があるよね
その事実だけで意味がある



あ、のぼう様の話してないや
いつもか

のぼう様、最後のタンカきるところの声の存在感ぱねえ


機会があったらもう一度みたいですね
だって佐藤浩市のかっこよさが異常なんで^^

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| 映画 | 06:47 | comments:4 | trackbacks:3 | TOP↑

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009 RE:CYBORG 【映画】

石ノ森氏の草稿があったとして
しかし他の人間がつくればそれは同人だ
石ノ森先生の結末ではない
草稿があったのかなかったのか
天使編、神々編、石ノ森先生は何度この結末を先送りにしてきただろう
描くこと決着をつけることから逃げていたのではなく何度もリトライし何度も凍結している
いかんせん人間の想像力は無限であり有限だ
わたしには石ノ森先生の結末は思いつかない
物事にあるひとつの区切りをつけることは難しいことではなく
おざなりな結末でよいのならいくらでも終焉を迎えることは可能
それを良しとしなかったからこれだけ引き伸ばされたのだと自分は思っている
石ノ森先生の漫画の中には宇宙がある
内宇宙
思考の中の宇宙
想像と破壊の繰り返される中でそれを進化と呼ぶのだと
レミングとなってその意思に無意識のうちに動かされる自分をそのとき知ることはない
動いた後に
やがてずっと後に知る
それが「神」の存在なのか
知ることもできない理解もできない
その大きさだけを感じる
石ノ森の結末をみたかった
これもやがてずっと後に
思うことのひとつだ




さて
同人として

おもしろかったです

世界観がとても石ノ森ワールドだと
自分は感じました
哲学、宗教、宇宙

結末は、上記のとおり、
石ノ森先生の結末以外を受け入れる気がありません
永遠に決着がつかないままです

あと
ジョーをかっこいいと思ったことがいまだかつてなかった自分ですが
今回のジョーはかっこいい、と思いました比較的

もちろんダントツにかっこいいのはジェロニモです
異論は認めますが聞き入れません

以上

| 映画 | 05:57 | comments:2 | trackbacks:4 | TOP↑

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戦火の馬とファイナル・デッドブリッジ

うう…
戦火の馬
素晴らしい

うえ…
ファイナル・デッドブリッジ
直視できない


戦火の馬は、戦争が絡んだお話なので人が死ぬ

ファイナル・デッドブリッジはとにかく人が死ぬ


戦火の馬は映像が優しい

ファイナル・デッドブリッジは映像が優しくない


同じく人は死んでいるのに、
戦火の馬は死ぬ瞬間をみせない
ファイナル・デッドブリッジは頭おさえつけて見せられる
見せることと、見せないこと
ぼやかすことと、どこまでも追及すること
こんなに違う
同じく人は死んでいるのに

しかしふたつとも
引き込まれて観てしまう作品

どうしてこの組み合わせかというと
たまたま連続して観たので
日曜日に雨、だだそれだけ



【戦火の馬】

主人公の母上様
わたしの求める母性はこれです
・あんたも目をなくすわよ!うちの牧場や息子にがたがた言ってんじゃないわよ
そういうことです
目をなくしそうです
母が強いのは守るべきものがあるからです
母が周りにふんわり守られながら
それでも守ることができるなら
やっきになって目はつぶさないかもしれないですね
しかし母は最終ラインなわけですよ
世の中に存在する悪意からどんな手段を使っても最後の砦を死守します
だから
強いんです
素敵なお母様でした

・腹が立つことがあっても愛は変わらない
・父<戦争なんだよ←母<父と子のね

そのとおりですお母様

この映画、ほんっっっとうに馬が上手い
ああ馬、馬よ

そして馬をとりまく人々が、
戦火の馬になにかを感じて状況にそぐわない行動をとる
そぐわない行動が当たり前に思えるほどに馬がなにかを持っているように感じる
人間ってそういうところあるもんね
世界では、
今にも死んでゆく子供が道端にいたとしても、運命と称し全てには手を差し伸べないけれど
道路を横断するカルガモを何を差し置いても全力で保護したり、
パンダパンダ騒いでたり、
とにかく何かを救えるなら救いたいのでしょう
上記には違和感ありありのわたしですが、
わたしもこの馬、助けたいと感じました
とても個人的感情で助けたいです
助けた人たちはどうでしょう
自分の命より馬が大切だから、でしょうか
いや何か
この映画の最後で言ったように
なんらかの希望に思えるのです
この馬を生かすことが迫りくる恐怖を凌駕する希望
そんな何かをもった馬だと感じるのです
だから、
命はみんな大事だから助けた
ってのとは違うと思うです
少なくともわたしは違います
救えない命をみないことにしてるときがありますから
そんな大上段な話ではないのです
この個体に助かってほしいから、という理由でわたしは助けると思います
そういった何かをもった馬、名優

馬がちょっと振り向く
絵を描く
いまのように携帯で写真をとってメールでちょちょっと送るでなく
想いを伝えるために手紙と絵を描く
想いってそうやって伝えるものです

うちにかえるために鳩は戦火の上をまっすぐ前をみて飛んでゆくんだ
馬も、戦火の中をまっすぐ走って行きました絡まったけども

カラーの美しい風景から、戦争が進むにつれ画面は色をなくし、
深い紺色から黒へ
そしてまた美しい色の風景に還る
人の心の動きを色で捉えるとこんな階調やもしれません

最後には
父と子の戦争もおわった

うう…
ええ話や

観終わって思わず有声音で呟いた

「なんで映画館で観なかったんだろう…」

はい、答えは田舎だから
なんで終了




【ファイナル・デッドブリッジ】

いきなりファイナルから観たんで、
経緯がさっぱりわからんとです
でも面白い
えーどうなるの?どきどき
最後までどきどき

どうも夢の順番が関係あるらしい
そしてその夢はなんで見てるんだとか
たぶんなんかあるんでしょうね
ファイナルにいくまでに説明してるんでしょうかね
だから、
シリーズものを最後から観るなっちゅー話ですよ
でも面白いんですうぅ

面白いとは言いながらも
死ぬところは直視してなかったので
あんまりよく観てないんです
映像は優しくない
話のつくりが親切なため、次にやばいシーンがくるのがわかります
くるぞくるぞと予兆だすので、お言葉に甘えて目を逸らしまくりでした
話の続きは気になるんですうぅ
こんな観方でもいいすかそうすか
だから映像はよかったのかどうなのか
4割くらい画面みてないのでわかりません
先は気になるぅうぅ

で、目を逸らしていたらいつの間にか終わってたので、
話もよくわかりませんでした
しかたない、最後だけもう一回、目を逸らさないで観るか…

巻き戻し中…

そうか!
ってなんぞ
何が

ああ~そうか~
わかりますた
こわいよこわいよ
夢魔にみいられた巡る鬼ごっこ
えーんこわいよお
何もこんな死に方ばかりしなくても…という映像がウリなのでしょうね
それをほとんど観ないわたし
なんぞ

とってもデッドです
運命は残酷だ

| 映画 | 07:00 | comments:2 | trackbacks:1 | TOP↑

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おおかみこどもの雨と雪 【映画】

試写にて観賞


女性が持つ母性
男性が求める理想の母性

この作品の母性は、男性が求める理想とする母性



わたしは高村光太郎を読んだ時のような気持ちになった
高村が智恵子に求めたもの
「荒涼たる帰宅」や「智恵子抄」を読んで この人は狂ってるな と思ったものだ
静かなる狂気
自分に智恵子の器が求められたとき応えることができるだろうかと
想像すると身震いした

「女側」の人間でなくとも、
女が自ら女を実感するという部分だけでなく、
「男側」から捉えられる女というのもまた、ひとつの本質というべきだろう
しかし、それもすべてではなく
あくまで「ひとつの本質」だ

多くそれは理想論であるが、
しかし理想と現実の狭間で揺れ動く不確かな像の、
その不確かさが逆説的に確かな女の像であるのだ

『おおかみこどもの雨と雪』で言うと、この「母性」が
男性側からみた女の姿である

男と女の場合、セックスを含み求め合う他人であるが、
母性の場合は他人ではないため、より一層「あるべき」とされる姿が映し出される

この作品をみて
ものすごく正直に誤解をおそれずいえば
気持ちが悪い
身震いする
子供を成人まで育てて思う女の母性と男が求める母性には深い溝がある
「ひとつの」真実の姿として捉えている感覚は受け入れることができるが、
それだけだと受け入れられない
片方からだけみているその姿を理想としたり好きであることは変えようがなく仕方ない
それ以外もあることが許容されているならば

「ひとつの本質」が「唯一の本質」であること
声高に主張をしない主張をされるたびに
足場が少なくなってゆき高いところから落ちそうで身震いする


この映画とは少し離れてみる

以前に「八日目の蝉」をみたときに、
「おおかみこども~」は男の視点映画であるのに反し
八日目の蝉は全く以って女の目線の映画だなと感じた

なぜなら、男はでてくるが、男の意志が一つも出てこない
男の人が何を考えているか、まったく描かれない
心理描写がない
女側から想像する男像が描かれているだけだ

「性」というものをみたときに、
男が女の本質を
女が男の本質を
真に「共感」という形で理解することは無い
思考や嗜好でなく、性、さが(母性でも父性でも)
自分と違う「性」に共感をした気分になるときはある
あくまでそれは気分、気のせい

わたしがよく例に出す、自分の男気基準は男組という漫画である、と
これももちろん「共感」で言ってはいない
共感するはずがないのだ
自分は女の性なのだから
男の哀愁も共感であろうはずがない
ただ、それをみて
愛おしい、と思うかどうかなのだ

共感という形では真にわかりあえないと言いつつも、
女からみた女だけが
真実の姿とはいえず
最初に書いた通り、
>「男側」から捉えられる女というのもまた、ひとつの本質というべきだろう
と思う
どちらか一方だけでは足りない
ゆえに分かちているのではないだろうか
深い溝がある
だからこそ埋めあおうとする

この映画は埋める余地がない


わたしの感想はこうなったが
十分、視聴にたえる作品と思う

自分が感じたこの感覚は、
高村を読んで、
この人、狂ってるな
と感じたなら
もしかして共有できるかもしれない

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| 映画 | 15:16 | comments:11 | trackbacks:9 | TOP↑

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ヤァヤァヤァ!ポールがお家にやってきた

田舎でも発売日に届く
アマゾンやるなアマゾン
もともとアマゾン贔屓ですし
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なんだねそうだね
造形が燃えるんだね
これを描いているといつやめていいかわからなくなる
いつまでもいつまでも塗っていたい
人物はそっこーやめるのに

さんきゅーアマゾン
だからアマゾン好きさ



きたのはこれ
やぁやぁやぁ
宇宙人ポール 【映画】」
120705_1523~01
120705_1524~01

ポールがやってきたー

・ディスク一枚
・吹き替え:英語、日本語、タイ語
・字幕:英語、日本語、中国語、韓国語、タイ語
・映像特典:NG集、ポールの進化(クリエイト部分)、サイモンのおバカ顔集、正体不明のアダム・シャドーチャイルド(サイン会してた人)、ギャラリー集、クレジット
・日本語字幕翻訳:種市譲二
・日本語吹き替え翻訳:日笠千晶

特典が少ない
バリバリ創る時から特典つけて売り出すぞーーって感じの特典ではない
ロケ地紹介をいれてほしかったなロケ地
いや、買う前からここに期待はしてなかったんです
amazonの商品内容にもあまり特典ないっぽい書き方だったから
でももしかしたら入ってないフリして入っているかと
さよなら可愛い夢

だから不満ではないんです
感じたのは、思ったより当たったから商品化したけど
あまり鋭意精力的に売り出すつもりではなかったんじゃないかという空気
それか本編のみで勝負

そして。
セルには珍しいほどの他作品宣伝の多さ
レンタルかと思っちゃったよ
最近もセル買ったけどこんなに予告みせられんかったよ
大体はすぐ始まる

なんだろう
おまけ感が漂う
ちょっと出させてもらいましたー感が漂うんですが
気のせいですかそうですか



ヒィー
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となったのはコレです
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じゃぶじゃぶ…
何かを洗い流すじゃぶじゃぶ

別れのときはゆっくりで気まずいんだよ
もっと早く離陸しろよってくらい

着陸の時はめっちゃ速く開くのにね!ヒィー




ではポールとランデブー

誘われたらいっちゃうわーこれ
でもブロンソンが止めたら残るわ

そりゃもうマンダム

| 映画 | 18:10 | comments:8 | trackbacks:0 | TOP↑

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スパイダーマンがアメイジングな人情噺だった件

ヒーローは

裁縫上手でなければならない
ちーくちーく
ということはゴッツい針を持っていなければならない

卵を買い忘れてはならない


予告をみたときは、
スパイダーマンの秘密や
ポスターの出来もかっこよくてダークな感じで
なんだかどきどきわくわくして
楽しみだったのです

観てみたら違う方向で楽しかったのです


その方向


いくぜっ
てめえら鉄骨を並べるんだっ
避難してる場合じゃねんだ べらぼうめっ
はぁ~がってんだ!まかせとけ!


そんでもっておおよそ全ての父親の宿敵、
娘のボーイフレンドに対しても

ここはまかせろっ!いけっ!
宵越しの金はもたねぇってんだべらぼうめ!

がってんだ!

エマがかわいいってんだこんにゃろめがーー


あーむねあつだわー



今回、IMAXの3Dで観賞
やっぱIMAXはすげーわ~

しかし、
スパイダーマンの動きが速すぎて、ちょっと見づらい
ゆっくりスイングしているときはよい
あ、老化かな
わたしの目が
うるせぇてやんでぇ

合いそうな気がしたんだけど、難しいもんだねえ
3D流行りだした頃から3Dでやっているのはほぼ3Dでみてますが、
これは!と思ったのって3作品だもんね
気に入ったのはその後2Dでもみたりして
一応XpanD、Dolby3D、RealD、IMAXとね
比べてみたりして
わざわざ割増料金払って
そんで「これは3Dで観るべき!」ってのが3作品しかないの

やっとやっと
やっと
ここまで観てやっと
IMAX以外の3Dに見切りをつけられそうである
だって観てみて比べないと
ダメかどうかわかんねもんね

あ、あんまりスパイダーマンの感想書いてませんね
面白かったです
てやんでぇべらぼうめ


そうだな~…
全然違うと言えば違うシチュなんだけど

魁!男塾でさ、崖の向こうに渡りたいんだけども橋がなくて
虎丸富樫田沢秀麻呂らが人を何人も肩車して重ねてさ
たかーーくしてさ、崖の向こう岸めがけて倒れこんでよ、
向こう岸に橋をかける話があるしょ
人橋を

あれをみたときの気持ちになったな

いや、話は全然違うんですけどね
わたしの気持ちはあれを見た後のような気分に




アメイジング スパイダーマン 【映画】

次は2Dでみようず

| 映画 | 22:41 | comments:6 | trackbacks:12 | TOP↑

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愛と誠 【映画】

これ、おもしろいよ

しかし、一青 窈の歌と踊りは全く要らない
ノーセンキュー



以前に宣言した通り、

>なんだかんだでこれから
>テルマエも愛と誠も観に行くと思う
>塀の中の懲りないわたし
関連記事「イケメンアフロ翔太

テルマエ・ロマエ 【映画】 」も観に行った
そして愛と誠も例にもれず観に行った

映画は映画
原作は原作
とは、わたしは思わない

原作物を使う限り、
原作をいかに違う媒体で表現しているかをみる
知っている作品はもれなく比較することを宣言する



映画を観に行く直前、
車を運転しながら思い返していたことがある
それは「愛と誠」という話は、闘いである、ということ
この話は愛お嬢様とタイガー誠との闘い
愛お嬢様におちないように誠があがく
簡単にいうとそういう物語なんだ

映画は冒頭、
画面いっぱいに文字が連なる

『愛とは闘いである』

わたしはもうここで掴まれたのかもしれない
漫画原作でも映画の冒頭画面に出ていたインドのネール首相が娘にあてた手紙が引用されている

予告をみた段階では、
岩清水の扱いが一番気になっていた
この岩清水、
2012に生きる人間がみたら滑稽と思うのだろうか
予告は彼の言動、「早乙女愛よ、君の為なら死ねる」はギャグ扱いだった
茶化してスカさないと受け入れられない時代なんてクソくらえだ
どこまでスカすのか茶化すのか
現代に受け入れられやすいように、仕方ないねっていうのが心の広い人間の対応か
くそくらえだ

しかし
通してみるとこの岩清水
かなり岩清水だった

いや、岩清水に限らず、
エピソードも忠実に盛り込んでいる
予告と裏腹に、なんとも原作の匂い漂わせる愛と誠なのだ
変えている部分はあっても現代に迎合しているわけじゃない
まともに実は直球勝負なんじゃないかこの映画

誠を演じる妻夫木さんも、
わたしは杉ちゃんくらいのワイルドさか、または
ベツレヘムの流れ星程度のワイルドさなんじゃね?な先入観があった
信号待ちしちゃうくらいのワイルドさ
ところが、
冒頭、西城秀樹のカバー「激しい恋」を歌う彼は
なかなかどうしてこれがまた
ハマっているのだ


大事なので中盤にもいれておく
一青 窈が愛お嬢様の母親役をやって歌って踊って出演している
全く要らない

なぜここまでしつこく言うかというと、
作品中、愛の家族だけ浮いていて、歌おうが踊ろうが作品観になんら貢献していないからだ
歌ったり踊ったりすることはいい
でもこのシーンは必要だからいれたんじゃないだろう
なんかの事情じゃないか?と勘繰るほどに必要ない

例えば岩清水が、「空に太陽がある限り」を歌い踊るのはいい
アイツの、真面目メガネにみえて実はイカレている本質をよく表現していた
この作品は全16巻分を映画として成り立たせるために、効果的な表現がいくつかある
それは歌と踊りでその人となりを表すことであったり、
アニメーションを使ってエピソードを紹介するなど
時間を短縮しながら筋やバックボーンを伝える手段として効果があった
一青 窈(愛の母親役)のシーンはそういう類じゃないってこと

途中、嫌われ松子などでもそうなのだが
歌ったり踊ったりの世界観についてゆけない人は置いてゆかれる
ここについては自分はノれた
茶化しているようでけっこう原作魂が垣間見えることもあってノれる
ただ、冗長な部分もある
松子はテンポの良さが秀逸であったがこの映画は少し冗長な部分を感じた
わたし個人の感性、求めるテンポとしては(長いっ…)と思うところがある
よほど好きじゃないと人のオナニーはみていられないからね

良いも悪いも含めて、
総合的に面白い映画だった
今作のテイストは真剣にやりながら笑いもある
出演者総ボケに囲まれて孤軍奮闘、誠(妻夫木)が一人でがんばってツッコんでいる
ツッコミという行為は通常の感覚を持っている人がやる
だからこの映画では誠だけが一般的な感覚だってこと
ここが2012版として加味されている特徴

それと全16巻の話をずいぶん丁寧になぞっているけど、
ラストどうするの?と思って観ていたら、
こういう仕組みにしていたのだ
じゃ、マウスでかきまーす

わかりますか

途中までしっかりとなぞり、突然ラストシーンをドーンともってきてる

つまり、
原作の話をところどころはしょりながら詰め込んで全体を網羅するんでなく、
冒頭から中盤をはしょらないでいれて、
中盤以降からラストまでばっさり原作エピソードを切り捨ててラストだけ据える

これね、うまいね
違和感ない

原作の愛と誠は、高原由紀、蔵王権太が双方とも愛お嬢様の手におちて
敵から味方に転換する
ゆえに次の強敵が用意される(映画では出てこない、さどやしゅん)
実は原作はこっからの話がクソなんです
正直、クソ展開なんです
ドカベンでいうなら弁慶高校編なわけ

映画でここを切り捨てたことは大きな功績


ただし、一青 窈をいれたことが損失
残念、これさえなければもっといい気分で坂を転がれたのに
ここは重要なのであとでもう一回くらい言う
もちろん当社比だ



さて、原作について長々書きます

愛とは闘いである
この部分は映画で表現されていたと思う

しかしひっかかった部分もある
それは、ズバリ愛お嬢様だ
脳内補完なしに、愛お嬢様の無償の愛は伝わったものだろうか

わたしは「愛と誠」という物語で、感心したことがふたつある
1.愛お嬢様の貫き通した馬鹿さ加減
2.岩清水の献身的な馬鹿さ加減
両方とも貫いた馬鹿だ

物語の中で、終始ブレてないのはこの二人だけなのだ

蔵王権太は愛お嬢様の母性溢れる愛にやられ、
高原も真実の愛にやられて改心する
最後まで抵抗したのは誠だが、
誠も愛お嬢様にやられないようにいつも悪ぶるんだ
その手に堕ちてしまったらもう愛を受け入れるしかない
それは自分が生きてきて感じた持論を捨て去ることだ

じゃあ具体的に愛お嬢様が何をしたか映画にない部分をざっとあげる
・不良が河原のあっちとこっちに分かれて石を投げ合う間に立って石つぶてにさらされる
・蔵王権太VS誠の決闘で誠の頭を地面に打ち付けて殺そうとしていたのを滑り込んで胸で受け止める
・蔵王権太が早乙女宅に不法侵入して警察に咎められそうな事件があったが権太の父親に頼まれて権太を庇う
(権太は母親が銃で撃たれて生まれ落ちた子で、父親は生まれの不憫さもあって溺愛しているが少し足りない。彼を庇うために、愛は全校生徒の前でわたしが権太さんを侮辱したから権太さんが怒ったのです、と虚偽の告白をした←愛には全くメリットはないが、権太父の想いにうたれて。その後学園のマドンナは豚だのカスだの言われボロボロにされる)
・ストリップしそう
誠さんのためなら恥辱にも耐えるわ

愛が覚悟を決めたのは終盤、グアムに行ってラバーズ岬に立ってから
ラバーズ岬という地名とはかけ離れた断崖
そこにまつわる伝説を聞き(身分違いの男女が二人で抱き合って周りの反対を押し切り崖から海に飛び込んだ)、
後に発見されたというグアムの森の中に絡まるふたつの幹、
ジャングルの中に明らかに違う種類の幹が絡まりあうその姿
飛び込んだ男女の生まれ変わりともとれる白と黒の一体化した幹をみてから、
愛とは闘って勝ち取らなければいけないんだ、とふっきれる
そっから馬鹿に加速がつきます

とにかく馬鹿
馬鹿正直に馬鹿
でも
馬鹿にしか、できないことがあるんだ
…と納得できる
馬鹿正直に生きて損をしてきた人間は、
つまり太賀誠は、それに懲りて自分を防御するようになった
自分が諦めた部分を、自分が貫けなかったものを愛お嬢様の行動にみる
余裕があるから、ブルジョアだからできるんだろ?施しをよ、愛お嬢さまよ
このように、誠はいつ愛が尻尾をまいて逃げ出すかと、何度も試すようなことを言う

早乙女愛は、
最初は幼い頃に自分のせいで怪我をさせた罪悪感、義務感から誠を庇う行動をしていたように思えたが、
いや、そう思おうとしていたが、
次第にこれは自分が誠を心底愛しているからだと愛自身が気づく
体裁や地位、名誉、その美しい顔と身体に刻まれる傷、なんであれ早乙女愛の前にたつ障害は意味をなさなくなり迷いがなくなってゆく
そんな早乙女愛の身の投じ方は、
安全なところから、できる範囲で施すブルジョアの域を超えて誠に迫ってくる
もうひとつ突っ込んで言うと、
誠への献身は利害関係があるからやるんだろう、と疑われる可能性がある
誠への贖罪、誠に愛されたいから
などなど、尽くすことは愛にとっても利益のあることであるから、
私利私欲や自身の都合が誠意、献身というものに形を変えただけではないかと疑うこともできる

しかし、蔵王権太への対応はどうか
重要なのはここ
早乙女愛にはなんのメリットもないのだ
ひとつも欠片も
誠でさえも物陰から(これはあまりに高い代償だぜ…)と呟くほどだ

この行動をみて誠は早乙女愛の無償の愛は本物ではないかと心の中で思い始める
ここがターニングポイントだと思われる

世をすねて僻んでいた自分(太賀誠)
同じ立場だったらそんなお綺麗な事を言えるかよ?という最後の防波堤を早乙女愛は超えてくるのだ
だからこそ、愛お嬢様の手に堕ちるわけにはいかない
誠は愛お嬢様を認めてしまうと、自分を肯定できなくなる
こうやって抵抗し続けるから16巻にもなったんだわな


この映画の愛お嬢様は、馬鹿正直というよりは勘違い女
たいした犠牲も払っていない
エピソードは忠実に盛り込んでいるが、愛お嬢様の感性が違う
おまえだよ、いやおまえだよ、と
誠に二回突っ込まれるような勘違いした部分は無いんだよ

映画くらいの自己犠牲程度で、
誠が自分が生きてきた今までを捨て去って(屈するしかない…)と
思いますかね?
それが観客に伝わりますかね?
ここは自分は脳内補完してるんでわからない
誠がおちる理由は『屈服』ですよ
コイツ、勘違いしてるけど…ちぇっ、しょーがねーなぁこの女←これではおちないんですよ武井ちゃんがいくら可愛くてもね
心底、屈服したように感じましたか?ってことを原作読まずに映画をみた人に聞いてみたい

武井さんは可愛かったですね
姫カットも似合う
ビジュアルは大体みんな合っていました愛の両親を除き
特に母親役の一青 窈はないわー
はい、3回目


次、岩清水の馬鹿
これは案外表現されていたと思います

岩清水も終始一貫、貫いている
映画でもそうだったと感じた
少しギャグにはされていたけれど貫いていた


総合的に面白かったです
昔の歌も効果的
よかった
ガム子もよかった
ただ最後にもう一回言うと、一青 窈が残念だ
現代版の歌としてかりゆしの曲は合ってるが一青 窈はそうでもない
…と自分は感じた

あの頃の時代感を笑うつくりかと思ったら実はドストレート
総合的にはおっけー
まる

満足感は面白さに比例しない時がある
原作ファンは満足感を重視するんではないかな
そういった面では自分は満足感もあった
もろ手を挙げてではない
それでもこれは
「愛と誠」だ

まる

| 映画 | 21:29 | comments:20 | trackbacks:15 | TOP↑

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メン・イン・ブラック3 【映画】

この星のコーヒーはうまい

今回は、
この惑星のありがとうはどんな顔をしていいかわからない
でした


面白かった

MIBはポップな軽いノリが良いと思うの
いつもニューラライザーを使った後の、
ありそうでなさそうでありそうな、どっかの都市伝説みたいな説明が楽しい
あの口上を言うにもいろんなパターンを用意して、
日々考えているんだろうかMIBの面々は…と思うと楽しくなってくる
金魚をトイレに流しちゃいかんよ
ウサビッチのことかーー!
いやメアリー&マックスのことだろうか
…というぐらいありそうな話をなさそうな結末にもってゆくあの説明がいい

軽いノリでありながら、
あれ?これはどうしてるの?
こういう疑問がわいてこない
物語の中で宇宙人を目撃した人々に対しても、その後の処置(清掃など)にしても
何気にスーパーアイテムを使って処理しているから
そんなアイテムあったら綺麗に片付きますよね!ですよね!
オーパーツの存在をカルーく出してくる、だから矛盾もない
在るんですよ→あ、在るならできますよね
こんな感じ
このアイテム、欲しいとはあまり思わない
MIBの機器はわたしの手にあまるプロメテウスの火
MIPのスパイグッズは欲しいですね使えそうなんで

今回はアカシックレコードをみることのできる者、「グリフィン」という(宇宙)人物が出てくる
テンションはるわー
こういうの好きだわー


そして、
最後にやられた
やられたよ
ううう
うわーん

だから
この惑星のありがとうはどんな顔をしたらいいかわからないよ


MIB3は2D字幕で観賞
3Dでみるとタイムスリップのあたりが盛り上がるんでしょうか
2Dでも十分、盛り上がりましたよ
一度素粒子まで分解して再構築されてゆくようなタイムスリップの描写、好みです

1,2をみて相関図がわかってから観た方が楽しいと思われます
楽しい娯楽作品、でもホロリ
面白かったです!



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ロボット 【映画】

インド映画です
インド映画にしては長くない方です
インド映画なので踊ります
インド映画はおおらかだからわたしもおおらかな気持ちで観ました


という前提のもとに

最後の30分が盛り上がる盛り上がる
あの変形のインパクトはバリキリー以来だな初代マクロスの可変戦闘機

哀しきロボット
この部分にわたしの感情は振れなかったが
今作のこの部分に感情を揺らされることはなかったが


最後の30分は釘付けで観ていた
観た甲斐があった
なんたって変形がバルキリー以来、おおーーーっとね

インドの戒律的に
裸をみられるのはとてつもなくヤバいのですか
わかりません
駆けてきた乙女で窮地に陥った時、思わずええーーーー?と
言ってしまいました
あれ責めどころマスコミじゃないですかい

でもいいんです
インド映画だから

あー
楽しかった

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ダーク・シャドウ 【映画】

箇条書きにて候


・予告の方がおもしろい
・コメディホラーラブロマンスがミックスしてぼんやり
・笑った箇所:マクドナルドとビッチ仕方ない、以上2点
・ヘレナ・ボナム=カーターを推しすぎて違和感わかっていても違和感
・なんで?
・最後なんで?
・オチは想定内、でもなんで?
・なんでヘレナ・ボナム=カーターで〆?
・ …なんてわかってても言ってみた
・ヒットガールがヒットレディに
・むしろヒットプシーキャットに
・と思っていたらとんでもないことに
・クロエモレッツちゃんはかわええのう
・ヴァンパイヤ悲哀はない
・笑いも少ない
・ホラーでもない
・なに?
・ニューウエーブなの?ましゃか!しょんな!
・期待しすぎというほども期待していったわけではないが期待外れ
・特に疑問はないが興味もわかない
・あれ、愛だと思うよ
・そういえばジョニデがメイクしてない映画ってパブリック・エネミーズしか観てないや
・映画館でみて損したとは思わないが観なくてもよかったと思う


以上、まんまと乗ってしまった人の日記

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