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【映画】 重力ピエロ1

※2010年01月21日に書いたものの転載

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いくつか印象的な言葉がある
そこをきっかけに作品感想とは違う方向へも考えが飛んでしまった

あわせて考えたことをかく


考えたことは
1.作品のこと
2.自分のとるだろう行動(経験則による判断基準)
3.スタンス(自分だけでなく他者にも一貫して示したいもの)
4.法による性犯罪の抑止

以上の4つから成る

まず、どうしてもストーリーを話さないと
何を言ってるのかわからない部分があるため、
因果関係を書く

これから観たい、先入観を持ちたくない、結末を知りたくない
その場合はお引き返し願う


この作品に出てくる家族
父(小日向文世)
母(鈴木京香)
兄:和泉(加瀬亮)
弟:春(岡田将生)
父は役所の職員、母はモデル
とあるきっかけで出会うふたり
個人的なものではなく、仕事上の出会い
ふたりの間には仕事以外の特別な関係はこの時点で無い
仙台が舞台となっており、大雪でふたりは車内に閉じ込められてしまう
助けを呼ぶ手立てがなく、ガソリンも底をつきそうなとき、
この作品の中において重要な言葉が交わされる

「本当に深刻なことは、陽気に伝えるべきなんだよ」

そして、このことをきっかけに母は父の元へ半ば押しかけるように身を寄せる

子供が生まれ(長男:和泉)、「何も起こらない」時間が過ぎてゆく
父と母だけの時間を経て
父と母と子供との時間
そんな「何も起こらない」幸せな時間の中、「起こったこと」
母は子供との散歩帰りに、家に入ったところを狙ってレイプされた
この犯人は高校生であり、余罪が30件ほどある確信犯
本来の意味での確信犯
正しくないことと認識してそれでもやる、ではなく
自分の中で正しいことと認識してレイプを続けていた
母は妊娠
父は「育てよう」、「俺とお前の子だ」といい、
次男:春が生まれる

成長していくうち、自分が父の子ではないことに気がついてゆく
周りからの話、レイプという言葉、いろんなものに揺らされながら
それでも兄弟と父、母は寄り添い暮らしてゆく
そしてまた「起こったこと」
母の死
自ら運転しての車での事故死であるが、
気が取られるようなことがなかったか
何か心に秘めたものがなかったか
警察に聞かれ、頑なに自殺ではないと告げる父

そんな出来事を経て
3人家族
父(元公務員、今は養蜂)、
兄(遺伝子を取り扱う職場に勤める会社員)
弟(兄と2歳違い、職業落書き消し)
から始まる物語である


作品において思ったのは、
ところどころの言葉がかなり印象的だ
その言葉の裏には様々な覚悟がある
この中でよく出てくるヒトゲノム
血の繋がり
血にこだわるのは自分なのか他人なのか
春は他から知らされなければ、
そこを意識することなく育っていったのだろう
この父と、この母の子供として
兄の弟として

母が自分の出生が原因かもしれないことで死に、
父もまた癌に侵され、余命はいくばくかである

お前は俺の子だ、お前ができたとわかったとき、
神様の声が聞こえたよ、どうしたらいいですか神様って言ったらな、
自分で決めろ!という声がした
そしてすぐ決めたんだ、お前は俺の子だ
そういって慈しんできてくれた父ももうすぐこの世からはいなくなる

意識しない他人の言葉というのはどうしてここまで痛いのか
自分には起こりえないことだと思うからだろうか
父と母に守られていても、何も関係ない他人に引きずり戻される
小さなころから刷り込まれてゆく
そして守ってくれていた人たちがいなくなり、
春に残されたものは何なのか
繋がりは、血ではない
わたしはそう思う
これは昔からそう思っている
しかし、そう思うというのは、意識しているからで、
どうしても囚われてしまうことでもあるのだ
だから意識する

レイプ犯の男が、つまり自分の血の繋がった父親が、
犯行当時未成年だったため、5年ほどで刑期を終え、
反省することなく社会に戻り、
少女売春やきなくさい商売をしていることを知り、春は「ある決意」をする
この決意がいいか悪いかなんて
誰に決められる?
心情的には
誰に決められるのだろう
そう思った

それが、兄が終盤に
春に言った言葉の真意だ
良し悪しを
何が正しくて何が正しくないかなど
法で諮れない

心情的にはそうだが、ここにも疑問は残る
自分の考えと合致していながら自分の中でも矛盾がある問題だからだ
それは重力ピエロ3で述べる

ある事を実行してきた二人に、父が問いかける
「おまえたち、何か隠してることがあるだろう」
ふたりはうそをつく
保身からではないだろう嘘をつく
そして嘘をついたときの仕草が、
育ててくれた父と同じであると
父に言われる
グレーだ
はっきりさせない
しかしこれは父の覚悟だっただろう

最初から「何も起こらない」状態ではない子供を
愛してゆくための決意
許すこと、包むこと、受け入れること
許す、包む父をみて、春はどう思っただろうか
自分(春)は許せなかったことにより「ある行動」を起こした
その直後に許す父の姿をみる

血の繋がりはないが、自分を慈しみ、家族を包んできた、
もうすぐこの世からいなくなる、
父をみる

春の輪廻はたちきれていない

これがわたしの感想です

育ててくれた父に許され、どんなことがあっても自分の子だ、と包まれる
嘘をついたときの仕草が俺と同じだ
「春は嘘が下手だな」
と言われ、
どれだけ救われた気持ちになり、
また、
堕ちてゆく感覚もあることだろう
自分は「許せなかった」のだから

血の繋がりのあるモノに翻弄され、
血の繋がりのないモノに救われる

これからは、兄とふたりで
今まで家族4人で大事にしてきた絆、繋がりを紡いでゆく

どのような形で
どのように気持ちの決着をつけて
もしくは決着はいつまでもつかないままで
どうやって生きてゆくのか

物語は終わらない
人間の物語はまったくもって続く
人生が終わるまで


ラストが起こした行動と比してさらっとかかれているのは、

「本当に深刻なことは、陽気に伝えるべきなんだよ」

育ての父のこの言葉を、
春が忠実に実行しようとしているようにわたしには思える

春の輪廻はいつ断ち切れるだろう


重力ピエロ2

重力ピエロ3

重力ピエロ4
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