はやぶさ4作目
ラスト・はやぶさ
ラストサムライ的な
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第1弾「
はやぶさ -HAYABUSA BACK TO THE EARTH-」
46分ドキュメンタリー 監督: 上坂浩光
第2弾「
はやぶさ/HAYABUSA 【映画】」
140分 人間ドラマ 監督: 堤幸彦
第3弾 「
はやぶさ 遥かなる帰還 【映画】」
136分 人間ドラマ 瀧本智行監督
今回は監督:本木克英 114分 人間ドラマ
出演:藤原竜也、杏、三浦友和 など
はやぶさは全作みて比較する気満々でしたので、
これもまた楽しみにしていた作品
しかしドキュメントを除いて競合3作目ともなれば、
やる気満々で「もう十本ぐらいみたい!」って人を除くと
「またはやぶさ~?」的な空気になることもやむを得ない
今回の目玉はおそらく3Dでしょう
なのに
おらが街には3D作品こなかった
ヒューゴに3D枠全部とられた!
だから2Dでみました
3Dだいすきってわけじゃないけどこれは3Dで観たかった
今作の導入は、火星探査機「のぞみ」の、一般的に失敗と言われるシーンから
【殺菌消毒を施していない機器は打ち上げ20年以内に火星に衝突する確率を1パーセント以内に抑える】
この1%を切ることができずに火星の周回軌道に乗せる計画を断念した開発者の想い
そこから映画にはいってゆく
競合後の過去作品と比べると、
この作品が一番親切にはやぶさのことを説明している気がする
本当にはやぶさの経緯を順に詳しく正確に知ろうと思うと断然ドキュメンタリーですが、
このドキュメントを除けば今作はわかりやすいのではないだろうか
打ち上げまではさくっとすすむ
その後、発射からスイングバイまでとスイングバイからイトカワまで
この部分の説明は各方面で行われる子供たちを対象とした講演会で説明する形をとっている
その説明者がジョイ君
油汚れにじょじょいのジョイ君
前田前田の前田旺志郎さんです
いやー実は
「おかえり、はやぶさ」の導入で
わたしはボロボロ泣いてたんですよ
のぞみのあたりで
はやぶさ映画に関して自分の琴線を考えるに、
開発者の想いや苦悩部分、
貧乏部分、
はやぶさ自身のしぶとさ、
使命を果して燃え尽きる部分
この辺りにわたしの涙発射センターがあるようなのです
それがジョイ君の声で涙が引っ込みました
彼が嫌ではない
でも引っ込んだ
その後、
はやぶさプロジェクトチームの藤原竜也さんと杏ちゃんを中心にストーリーは進んでゆく
火星探査機のプロジェクトに関わり、計画を断念した当時の責任者に三浦友和、
その息子を藤原竜也が演じていて、はやぶさの開発に関わっている
父親は失敗したプロジェクト(のぞみ)をずっと引き摺っている
息子は父親を見続けて自分は必ず成功してやる、と思っている
作中にあったように、ほんのわずかな紙一重の差であるのに、
プロセスだけでは納得させることができないリザルトが求められる
懸命にプロジェクトに心身を捧げてきたことは変わらないはず
しかしそれを世に知らしめるには、やはり結果を出さなければならない
外野から言うのは容易
プロジェクトに関わり自分の半生をささげてきた人にしか、わかり得ないものがある
褒めるのはみんなが褒めるわたしも褒める
でも批判は、同じく心血を注ぎ心身をつぎ込んだ者しかできない
「のぞみ」と「はやぶさ」はリザルトは違った
違ったけれど山積みの問題を乗り越えようとし心血を注いだ同士、
息子は父の背中をみてきたからこそ反発もするし、心底尊敬もするのだと思う
結果を超えて融合する
わたしの琴線を煽るのが上手い映画でしたね
でもそれも全編でなくところどころです
涙で眼球が湿ったかと思えば急に乾燥したり
4作目、競合からは3作目、
この作品の目玉である3Dを観れなかった私の目玉は
杏ちゃんのセーラー服姿でしょうかね
なんか1時間で10万くらい払わないと帰れない場所にきたような
あ、杏ちゃんは好きです
しかし正直セーラー服はどうだろうな
前から脚は長いの知っていたけど
半端なく長いな!杏ちゃんの脚
はやぶさロスト後の1ビット通信を続けて、はやぶさを発見した臼田の所員にカンニング竹山
前回、「はやぶさ遥かなる帰還」では、その所員はおぼえているけれど、
それが長嶋一茂だとはさっぱり認識できず
「トロピックサンダー」でトム・ハンクスを認識できてなかった実績を持つので
まあおかしいこともないか
すっかり長嶋一茂をロストしていたわたしですが、
竹山さんはしっかり認識しました
それは最後のオマケ映像にも関係している…
大体、上記にあげたところが琴線に触れ、
人間ドラマと言う面で言うと、
いままでの作品も同エピソードに触れていますが
泣きに関しては今作が一番キタんですよ
今にも表面張力で溢れそうになってるところを
すっと引っ込ませてくれたのが下記のエピソードです
ドライアイの原因です
・ジョイ君の声(でも静かにしゃべるときはいい。元気よくしゃべるとジョイ君なのだ)
・杏ちゃんのセーラー服姿
・肝臓移植のくだり(この手の泣きに感情が振れない、移植のためにアメリカ行けるなら恵まれてる人の話だね)
・プロポーズ
・はやぶさが帰還する時の映像中に人の声が入る
あのシーンだけ見せてくれよ…
というわたしは、本物の映像でも見てればいいね!
真面目にいうと、エンタメっていうのはわかってますが、
あのシーンはあのシーンだけみたいのです
だからドキュメントが一番泣くのかもしれん
今作品の好きなシーンは、
真っ暗な宇宙を漂いながら
はやぶさから燃料が漏れて虹がかかる
宇宙にかかる虹
美しかった
これではやぶさの競合作品はすべて終わりました
先に公開したほうが有利なんではないかなと思うところもある
でも、それぞれよかったと思っている
この期間、
楽しかったな
ありがとう